Japanese
English
特集 十二指腸疾患への外科アプローチ
II. 各論
8.十二指腸腫瘍手術におけるセンチネルリンパ節生検
Sentinel node biopsy for duodenal tumors
有上 貴明
1
,
松下 大輔
1
,
大久保 啓史
1
,
下之薗 将貴
1
,
鶴田 祐介
1
,
佐々木 健
1
,
中条 哲浩
1
,
大塚 隆生
1
T. Arigami
1
,
D. Matsushita
1
,
K. Okubo
1
,
M. Shimonosono
1
,
Y. Tsuruda
1
,
K. Sasaki
1
,
A. Nakajo
1
,
T. Ohtsuka
1
1鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
センチネルリンパ節生検
,
機能温存縮小手術
,
個別化治療
Keyword:
十二指腸腫瘍
,
センチネルリンパ節生検
,
機能温存縮小手術
,
個別化治療
pp.1168-1173
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1168
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十二指腸癌や十二指腸神経内分泌腫瘍の診療ガイドラインではリンパ節郭清の意義や至適郭清範囲を明示できるにはいたっていないのが現状である.一方,センチネルリンパ節(SN)生検は,胃癌に対するマッピングでの良好な臨床試験の成績をふまえ,臨床応用としての多施設共同試験が進行中である.今後,十二指腸腫瘍にSN生検を導入するにはエビデンスの確立が必要であるが,侵襲の大きい膵頭十二指腸切除術を回避し,根治性と術後の生活の質(QOL)を考慮した機能温存縮小手術の可能性が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022