Japanese
English
症例
腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術を施行した上腸間膜動脈症候群の1例
A case of laparoscopic duodenojejunostomy for superior mesenteric artery syndrome
西野 雅行
1
,
長野 健太郎
1
,
大橋 浩一郎
1
,
児島 正道
1
,
岡田 敏弘
1
M. Nishino
1
,
K. Nagano
1
,
K. Ohashi
1
,
S. Kojima
1
,
T. Okada
1
1宝塚市立病院外科
キーワード:
上腸間膜動脈症候群
,
腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術
Keyword:
上腸間膜動脈症候群
,
腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術
pp.1091-1098
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1091
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はじめに 上腸間膜動脈症候群(superior mesenteric artery syndrome)[以下,SMA症候群]は,十二指腸水平脚が上腸間膜動脈を含む腸間膜根部と腹部大動脈に挾まれ通過障害をきたす比較的まれな疾患である.基本的には保存的治療が第一選択であるが,保存的治療抵抗性の場合や再発症例は外科的治療が適応とされる.手術方法としては,近年,低侵襲な腹腔鏡下手術の報告が散見されさまざまな術式が報告されている.今回われわれは,SMA症候群に対して腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術を施行した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022