Japanese
English
特集 十二指腸疾患への外科アプローチ
II. 各論
4.十二指腸乳頭部癌に対する縮小手術
Indication of partial resection for ampullary cancer
木村 憲央
1
,
菊池 英純
1
,
石戸 圭之輔
1
,
袴田 健一
1
N. Kimura
1
,
H. Kikuchi
1
,
K. Ishido
1
,
K. Hakamada
1
1弘前大学
キーワード:
十二指腸乳頭部癌
,
縮小手術
,
内視鏡的乳頭切除術
,
経十二指腸的乳頭切除術
Keyword:
十二指腸乳頭部癌
,
縮小手術
,
内視鏡的乳頭切除術
,
経十二指腸的乳頭切除術
pp.1143-1151
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1143
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
十二指腸乳頭部癌に対する標準術式は膵頭十二指腸切除術(PD)であり,縮小手術である内視鏡的乳頭部切除術や経十二指腸的乳頭部切除術の適応は腺腫に限られている.一方で,PDは手術侵襲がいまだ高い術式であるという背景から,近年,早期乳頭部癌に対する縮小手術の報告もみられる.しかし,Oddi筋を越える病変ではリンパ節転移陽性率が高く,術前画像診断ではOddi筋の描出が困難なことから,縮小手術の適応には慎重であるべきである.本稿では,われわれの施設の早期乳頭部癌の治療成績と病理学的検討から,早期乳頭部癌に対する縮小手術の意義について解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022