Japanese
English
特集 十二指腸疾患への外科アプローチ
II. 各論
3.十二指腸憩室穿孔の要因と治療
Causes and treatments of perforated duodenal diverticulum
八木 秀祐
1
,
本間 雄貴
1
,
榎本 直記
1
,
野原 京子
1
,
北川 大
1
,
竹村 信行
1
,
清松 知充
1
,
山田 和彦
1
,
國土 典宏
1
S. Yagi
1
,
Y. Honma
1
,
N. Enomoto
1
,
K. Nohara
1
,
D. Kitagawa
1
,
N. Takemura
1
,
T. Kiyomatsu
1
,
K. Yamada
1
,
N. Kokudo
1
1国立国際医療研究センター病院
キーワード:
十二指腸憩室穿孔
,
手術治療
,
保存的治療
,
十二指腸憩室
Keyword:
十二指腸憩室穿孔
,
手術治療
,
保存的治療
,
十二指腸憩室
pp.1139-1142
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1139
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十二指腸憩室穿孔はまれであるが,診断や治療の遅れから時に重篤な経過をたどることがある.原因としては憩室炎がもっとも多く,後腹膜腔に穿孔することが多いため非特異的な症状を呈し早期診断が困難とされていた.近年はCTなどの画像診断の進歩により早期診断・早期治療が行われている.治療の基本は手術治療であるが,術式は炎症所見などにより多岐にわたる.昨今では腸管減圧や胆道減圧を用いた保存的治療の報告も増えてきている.本稿では十二指腸憩室穿孔の要因と治療法について自験例を交えて解説する.
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