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特集 消化管穿孔・虚血に対する低侵襲アプローチ
9.大腸憩室穿孔に対する腹腔鏡下peritoneal lavageの適応と成績
Laparoscopic peritoneal lavage for the perforation of diverticulitis
大田 貢由
1
,
森 康一
1
,
杉田 光隆
1
M. Ota
1
,
K. Mori
1
,
M. Sugita
1
1横浜市立みなと赤十字病院
キーワード:
憩室炎
,
憩室穿孔
,
laparoscopic peritoneal lavage
Keyword:
憩室炎
,
憩室穿孔
,
laparoscopic peritoneal lavage
pp.244-248
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_244
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大腸憩室穿孔は,緊急手術を要する腹部疾患として増加傾向にあり,注意を要する疾患である.従来は穿孔腸管の切除および人工肛門造設が標準術式であったが,近年,腸管切除を行わず洗浄ドレナージで治療する方法が導入されてきた.ただし,ランダム化比較試験(RCT)の結果では,従来の腸管切除と比較して再手術や術後膿瘍の発症率が高く,その適応はHinchey分類のstage 3に限るべきである.また,術後憩室炎の再発率が高いことにも注意する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021