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特集 外科医として押さえておきたい緩和ケア
II. 栄養管理の実際
1.癌患者の栄養状態の評価・癌悪液質
Assessment of nutritional status in cancer patients:cancer cachexia
鷲澤 尚宏
1
N. Washizawa
1
1東邦大学医療センター大森病院栄養治療センター
キーワード:
癌悪液質
,
骨格筋量
,
GLIM基準
,
栄養摂取方法
Keyword:
癌悪液質
,
骨格筋量
,
GLIM基準
,
栄養摂取方法
pp.1090-1093
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_1090
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癌悪液質は,骨格筋量の持続的な減少を特徴とする多因子性の症候群であり,下腿周囲長などの身体計測や生体インピーダンス法,二重エネルギーX線吸収測定法が用いられる.胸水や腹水,浮腫が認められる場合は評価が困難となるため,X線CTスキャンを用いることができる.Albが鋭敏な炎症マーカーであることを念頭におき,必ずCRPなどによって癌の影響,炎症性サイトカインの状態を併せて評価する必要がある.

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