特集 非がん疾患に対する緩和ケア
症状アセスメントとマネジメント
褥瘡,創傷
玉井 奈緒
1
,
真田 弘美
2,3
1東京大学大学院医学系研究科社会連携講座イメージング看護学
2東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野
3東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
キーワード:
エンドオブライフ
,
終末期褥瘡
,
創傷ケア
Keyword:
エンドオブライフ
,
終末期褥瘡
,
創傷ケア
pp.199-203
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_199
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Summary
▪終末期には,全身状態の悪化により皮膚の還流障害や低酸素化が生じるため,褥瘡を含めた皮膚変化が発生しやすい.
▪終末期にある高齢者(非がん患者)の褥瘡の特徴は,腸骨部や大転子部の骨上に一致する「スポット状の赤黒い二重発赤/紫斑」や「線形の明瞭な紫斑」であった.
▪終末期の褥瘡ケアでは,患者の安楽とQOL,悪化予防と治癒促進のバランスをとりながら進めることが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021