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特集 外科医が知るべき癌終末期医療の基礎と実践
II. 各論
5.癌終末期医療における消化管閉塞に起因する消化器症状(食思不振・悪心・嘔吐・腹痛)への対応
Management of gastrointestinal symptoms (anorexia, nausea, vomiting, and abdominal pain) caused by gastrointestinal obstruction in the terminal stage cancer care
片山 寛次
1
K. Katayama
1
1つくし野病院
キーワード:
悪性消化管閉塞
,
減圧PEG
,
意思決定支援
,
栄養管理
Keyword:
悪性消化管閉塞
,
減圧PEG
,
意思決定支援
,
栄養管理
pp.1380-1389
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1380
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癌終末期では,消化管閉塞による悪心・嘔吐・腹痛の頻度は高く,生活の質(QOL)を著しく阻害する.症状発現の早期から画像診断にて閉塞の評価を行い,患者の病期・病態・機能と,各種治療法適応の可能性,安全性から,最適な治療法を選択し加療すべきである.終末期も前期であるなら,侵襲的治療も含めて,消化管の機能維持や,減圧による症状緩和など,目的に応じた最適な治療を提供できなければならない.
© Nankodo Co., Ltd., 2021