Japanese
English
症例
孤立性上腸間膜動脈解離を伴う虚血性腸炎に対してインドシアニングリーン蛍光法で腸管温存を行えた1例
A case of ischemic enteritis with isolated superior mesenteric artery dissection using ICG fluorescence to preserve the intestine
石山 泰寛
1
,
望月 一太朗
2
,
木村 芙英
2
,
成田 和広
2
,
後藤 学
2
,
平能 康充
3
Y. Ishiyama
1
,
I. Mochizuki
2
,
F. Kimura
2
,
K. Narita
2
,
M. Goto
2
,
Y. Hirano
3
1川崎幸病院外科/埼玉医科大学国際医療センター消化器外科
2川崎幸病院外科
3埼玉医科大学国際医療センター消化器外科
キーワード:
孤立性上腸間膜動脈解離
,
急性腸管虚血症
,
ICG蛍光法
Keyword:
孤立性上腸間膜動脈解離
,
急性腸管虚血症
,
ICG蛍光法
pp.1341-1346
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1341
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はじめに 孤立性上腸間膜動脈解離(isolated superior mesenteric artery dissection:ISMAD)は剖検例で0.01%とまれな疾患である1).近年,画像診断の進歩により増加傾向にある.血管内治療や保存的加療で救命することがあるが,腸管壊死にいたることもあり手術加療が必要になることがある.今回インドシアニングリーン(ICG)蛍光法を使用し腸管切除を回避することができた症例を経験したので若干の文献考察を加え報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021