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特集 大学病院では学べない外科臨床
III. 血管外科
2.孤立性上腸間膜動脈解離・閉塞
Isolated dissection and occlusion of the superior mesenteric artery
斉藤 隆之
1
T. Saito
1
1刈谷豊田総合病院心臓血管外科
キーワード:
孤立性上腸間膜動脈解離
,
保存的治療
Keyword:
孤立性上腸間膜動脈解離
,
保存的治療
pp.490-494
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_490
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大動脈やほかの内臓動脈に解離を伴わない孤立性上腸間膜動脈解離(SMA解離)は,1947年にBauersfeld1)がはじめて報告したまれな疾患とされているが,近年CTなど画像診断能の向上によりしばしば報告されるようになってきた.急激な腹痛を主訴に救急外来などを受診する場合が多く,SMA解離と診断した後はすみやかに治療方針を決めなければならないが,治療方針決定に関して一定のコンセンサスがないのが現状である.これまでに外科的治療を含めてさまざまな治療法が報告されているが2~4),近年は保存的治療の有効性が報告されることが多い5~10).
© Nankodo Co., Ltd., 2020