増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
膵臓
膵-空腸吻合—Blumgart変法:Nagoya method
深澤 美奈
1
,
渋谷 和人
1
,
吉岡 伊作
1
,
平野 勝久
1
,
渡辺 徹
1
,
三輪 武史
1
,
星野 由維
1
,
木村 七菜
1
,
北條 荘三
1
,
松井 恒志
1
,
奥村 知之
1
,
藤井 努
1
Mina FUKASAWA
1
1富山大学学術研究部医学系消化器・腫瘍・総合外科
キーワード:
膵液瘻予防
,
膵空腸吻合
,
Blumgart変法
,
PLANET-PJ Study
Keyword:
膵液瘻予防
,
膵空腸吻合
,
Blumgart変法
,
PLANET-PJ Study
pp.294-299
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213164
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水平マットレス式膵実質-空腸漿膜筋層密着縫合は,1990年にBlumgartら1)により報告された.膵頭十二指腸切除術後の膵液瘻予防のためには,簡便かつ安全に施行できる膵空腸吻合の確立が望まれており,われわれは同方法をさらに以下の2点において変更した手法を考案した2).
①原法では密着縫合に4〜6針を用いるが,われわれの方法では正常膵で最大3針,萎縮膵では1針のみである.針穴からの膵液漏出リスクもあるため,確実に密着できていれば運針数が少ないほうがよりよいと考えている.
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