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特集 消化管・膵神経内分泌腫瘍(NEN)の最新情報
II. 各論
2.小腸・大腸NENの外科治療の現状と問題点
Surgical management of intestinal neuroendocrine neoplasms
土井 隆一郎
1
,
松林 潤
2
,
中川 隆弘
3
,
今村 卓司
3
R. Doi
1
,
J. Matsubayashi
2
,
T. Nakagawa
3
,
T. Imamura
3
1大津赤十字志賀病院外科
2大津赤十字病院外科
3大津赤十字志賀病院外科
キーワード:
後腸
,
神経内分泌腫瘍
,
カルチノイド症候群
,
粘膜下腫瘍
Keyword:
後腸
,
神経内分泌腫瘍
,
カルチノイド症候群
,
粘膜下腫瘍
pp.1316-1321
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1316
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本邦では中腸由来の消化管である小腸神経内分泌腫瘍(neuroendocrine neoplasm:NEN)や結腸NENは少なく,後腸由来の消化管である直腸NENが多い.また,腫瘍径1 cm未満で粘膜下にとどまるNENに対しては内視鏡的切除術が行われることが多い.一方,小腸・大腸NENはリンパ節転移や遠隔転移の頻度が高いことがわかっているので,リンパ節転移のリスク因子を評価したうえで,外科手術の適応を正確に判断することが肝要である.また内視鏡的切除術が行われた症例においても,病理診断の結果にリンパ節転移のリスク因子があれば追加手術を行うことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021