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特集 消化管・膵神経内分泌腫瘍(NEN)の最新情報
I. 総論
7.膵・消化管神経内分泌腫瘍の診療ガイドライン
Clinical practice guidelines in gastroenteropancreatic neuroendocrine neoplasm in Japan
伊藤 鉄英
1
,
植田 圭二郎
2
,
平松 真祐
2
,
園田 浩一朗
2
,
愛洲 尚哉
2
,
矢永 勝彦
3
,
衣笠 哲史
4
,
白石 素公
4
,
恒吉 正澄
4
T. Ito
1
,
K. Ueda
2
,
S. Hiramatsu
2
,
K. Sonoda
2
,
N. Aishu
2
,
K. Yanaga
3
,
T. Kinugasa
4
,
M. Shiraishi
4
,
M. Tsuneyoshi
4
1福岡山王病院膵臓内科・神経内分泌腫瘍センター/国際医療福祉大学消化器内科
2福岡山王病院
3国際医療福祉大学消化器外科/福岡山王病院
4福岡山王病院
キーワード:
膵消化管神経内分泌腫瘍
,
診療ガイドライン
,
診断
,
治療
Keyword:
膵消化管神経内分泌腫瘍
,
診療ガイドライン
,
診断
,
治療
pp.1302-1308
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1302
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わが国において神経内分泌腫瘍(neuroendocrine neoplasm:NEN)の診断および治療の標準化をめざして,日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS)より2015年にはじめて膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドラインが発刊された.その後,世界保健機関(WHO)分類の改訂,ソマトスタチン受容体シンチグラフィ(SRS)の登場,分子標的治療薬everolimusおよびソマトスタチンアナログのlanreotide acetateの対象疾患への追加,非機能性膵NENに対する手術適応の再検討など,NENに関する多くの新たな動向があり,2019年に第2版に改訂され刊行された.NENは希少腫瘍であるとともに,全身臓器に発生して多彩な臨床症状を呈する.NENの診断および治療に関しては複数の診療科が連携した診療体制が必要である.また,NENの診断には最終的に病理分類が重要であり,病理診断に基づいた薬物治療戦略の選択が必要となる.本稿では膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドライン改訂第2版のポイントを総説する.
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