Japanese
English
症例
腹腔鏡下Hartmann reversal術後に発生した外側大腿皮神経障害の1例
A case of meralgia paresthetica after laparoscopic Hartmann reversal operation
花澤 隆明
1
,
小松 俊一郎
1
,
松村 卓樹
1
,
内野 大倫
1
,
深見 保之
1
,
佐野 力
1
T. Hanazawa
1
,
S. Komatsu
1
,
T. Matsumura
1
,
T. Uchino
1
,
Y. Fukami
1
,
T. Sano
1
1愛知医科大学消化器外科
キーワード:
腹部手術後
,
外側大腿皮神経障害
Keyword:
腹部手術後
,
外側大腿皮神経障害
pp.1030-1034
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1030
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はじめに 外側大腿皮神経障害はmeralgia paresthetica(知覚異常性大腿神経痛)とも呼ばれ,一側の大腿前面から外側に知覚鈍麻がみられ,大腿の運動や知覚過敏な部分を圧迫することで痛みや知覚障害を伴った異常知覚を呈する症状をさすものである1).術後合併症として外側大腿皮神経障害が発生した報告は,整形外科領域では散見されるが2,3),消化管術後にこのような症状が生じることはきわめてまれである.今回,腹腔鏡下大腸手術後に発症した外側大腿皮神経障害の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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