Japanese
English
症例
成人Hirschsprung病に対して低位前方切除術とdouble stapling technique(DST)吻合を施行し著明な排便機能の改善を認めた1例
A case of successful surgical treatment with double stapling technique(DST)for adult Hirschsprung
鈴木 健太
1
,
石黒 成治
1
,
金子 健一朗
1
,
小松 俊一郎
1
,
松村 卓樹
1
,
佐野 力
1
K. Suzuki
1
,
S. Ishiguro
1
,
K. Kaneko
1
,
S. Komatsu
1
,
T. Matsumura
1
,
T. Sano
1
1愛知医科大学消化器外科
キーワード:
Hirschsprung病
,
成人
,
DST
Keyword:
Hirschsprung病
,
成人
,
DST
pp.269-273
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_269
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はじめに Hirschsprung病は,腸管筋層間における神経節細胞の先天的欠如により著明な腸管拡張を呈し,便排泄遅延・腹部膨満などを認める疾患である1).多くは新生児期に発症し外科的治療を施行される.新生児健診の受診率が低い発展途上国では,成人期になってHirschsprung病の診断・治療が行われる症例も多く報告されているが,本邦では成人Hirschsprung病はまれである.今回,高度の便秘を有し中年期に診断されたHirschsprung病に直腸癌に対する術式を応用した1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019