Japanese
English
症例
腹部杙創術15年後に腹腔鏡下に胆囊摘出・大腸切除しえた1例
A case of laparoscopic cholecystectomy and colectomy involving a patient who had undergone surgery for abdominal impalement 15 years ago
飯高 大介
1
,
高嶋 佑助
1
,
越智 史明
1
,
中島 晋
1
,
藤山 准真
1
,
増山 守
1
M. Iitaka
1
,
Y. Takashima
1
,
F. Ochi
1
,
S. Nakashima
1
,
J. Fujiyama
1
,
M. Masuyama
1
1済生会滋賀県病院外科
キーワード:
外傷手術既往
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
外傷手術既往
,
腹腔鏡下手術
pp.395-398
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_395
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はじめに 腹腔鏡下胆囊摘出術(LC)は当初,上腹部手術既往症例などは相対的禁忌とされていた1).しかし手技や機器の進歩とともに適応は拡大し,近年,上腹部手術既往のある症例にも積極的にLCが施行されている.だが腹腔内癒着の可能性も高く,その程度も患者によりさまざまであり,術式選択に悩む外科医も少なくないはずである.今回われわれは,15年前に腹部杙創による外傷性肝損傷,胃破裂に対して救命手術した症例2)にLCおよび大腸切除術を施行した症例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020