Japanese
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特集 消化器疾患に対する縮小手術の可能性
9.多発肝腫瘍に対する縮小手術
Parenchyma sparing resection for liver tumor
田中 邦哉
1
,
若林 哲司
1
,
高橋 裕季
1
K. Tanaka
1
,
T. Wakabayashi
1
,
Y. Takahashi
1
1昭和大学藤が丘病院消化器・一般外科
キーワード:
肝腫瘍
,
縮小手術
,
脈管再建
Keyword:
肝腫瘍
,
縮小手術
,
脈管再建
pp.1343-1350
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1343
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多発肝腫瘍に対する縮小切除の妥当性および問題点を検討した.縮小切除では腫瘍局在と肝内脈管との相関を考慮し,脈管切除に伴う阻血域,うっ血域への配慮,脈管切除再建の適否を検討する必要がある.一般に縮小切除は術後合併症を抑制し再発時の再切除率を向上すると報告されているが,拡大切除が適応されやすい両葉多発肝腫瘍のような進行例に対象を絞って,全病巣部分切除と拡大切除を比較していくことが縮小切除の真の優位性を示すために重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020