Japanese
English
症例
膵頭十二指腸切除後残胃壊死の1例
A case of gastric remnant necrosis after pancreatoduodenectomy
塚原 哲夫
1
,
林 英司
1
,
河原 健夫
1
,
青山 広希
1
,
澤崎 直規
1
,
服部 行紀
1
T. Tsukahara
1
,
E. Hayashi
1
,
T. Kawahara
1
,
H. Aoyama
1
,
N. Sawasaki
1
,
Y. Hattori
1
1中京病院
キーワード:
残胃壊死
,
膵頭十二指腸切除
,
術後合併症
Keyword:
残胃壊死
,
膵頭十二指腸切除
,
術後合併症
pp.978-982
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_978
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はじめに 胃は解剖学的に多数の栄養血管を有するうえに,胃壁内,特に粘膜下層には血管網が発達しているため,壊死に陥ることはまれである1).胃癌に対する膵頭十二指腸切除術(pancreatoduodenectomy:PD)では,通常短胃動静脈および左下横隔動静脈の食道噴門枝が温存されるため,胃が壊死に陥ることはない.今回われわれは,PD後の膵液瘻に伴う腹腔内膿瘍が原因で残胃壊死をきたしたまれな1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019