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特集 癌検診の展望
II. 各論
2.肺癌検診の現状や課題と低線量CT肺癌検診の展望
The current situation of lung cancer screening and the view of lung cancer screening using low dose CT
小林 健
1
T. Kobayashi
1
1石川県立中央病院放射線診断科
キーワード:
肺癌検診
,
低線量CT肺癌検診
,
胸部X線
Keyword:
肺癌検診
,
低線量CT肺癌検診
,
胸部X線
pp.841-845
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_841
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胸部X線検査と喀痰細胞診を併用した現行の肺癌検診は,日本では複数の症例対照研究で死亡率減少効果が示され対策型検診として実施されているが,胸部X線像の読影には習熟が必要であり,早期の肺癌の検出に限界があるなど問題点も指摘されている.日本で開始された低線量CT肺癌検診(LSCT)は近年欧米で高喫煙者に対する肺癌死亡減少効果が示された.しかし,日本で多く発見される非喫煙者や低喫煙者の肺癌に対する有用性は未知であり,多数の非癌病変の発見,被曝量やコスト,実施体制など解決すべき課題もあり,現状では研究的な検診方法として対応することが望まれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019