特集 がん検診とリスク層別化検診の課題
セミナー① 一般集団を対象としたがん検診の最近の話題
低線量CTを用いた肺がん検診の課題
小林 健
1
1石川県立中央病院放射線診断科
キーワード:
▶重喫煙者に対する年1回のLSCTは肺癌死亡減少効果が証明された.
,
▶CTを肺がん検診に用いる場合には「肺がん検診の手引き」に記載の低線量(CTDIvolで2.5mGy)以下にする.
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▶肺癌候補陰影の検出は結節の場合,平均径6mm以上が推奨されている.
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▶すりガラス結節を呈する肺癌は過剰診断になる可能性があり,経過観察が重要である.
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▶LSCTに対して肺がんCT検診認定機構で認定された読影医や診療放射線技師がいて,認定された施設がある.
,
▶LSCTの対策型検診への導入が検討されている.
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▶LSCTを対策型検診へ導入する課題としては,画質を保った低線量撮影の徹底,要精検率を低く保つこと,過剰診断を考慮した適切な経過観察の遵守,適切な読影体制の確保が必要である.
Keyword:
▶重喫煙者に対する年1回のLSCTは肺癌死亡減少効果が証明された.
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▶CTを肺がん検診に用いる場合には「肺がん検診の手引き」に記載の低線量(CTDIvolで2.5mGy)以下にする.
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▶肺癌候補陰影の検出は結節の場合,平均径6mm以上が推奨されている.
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▶すりガラス結節を呈する肺癌は過剰診断になる可能性があり,経過観察が重要である.
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▶LSCTに対して肺がんCT検診認定機構で認定された読影医や診療放射線技師がいて,認定された施設がある.
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▶LSCTの対策型検診への導入が検討されている.
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▶LSCTを対策型検診へ導入する課題としては,画質を保った低線量撮影の徹底,要精検率を低く保つこと,過剰診断を考慮した適切な経過観察の遵守,適切な読影体制の確保が必要である.
pp.1368-1372
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.09_013
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はじめに
一般住民に対する肺がん検診は日本では胸部X線検査を全員に行い,重喫煙者には喀痰細胞診を併用する方法が採用されている.しかし,胸部X線検査の肺癌候補陰影の検出感度は決して高いものではなく,より感度の高いスクリーニング手法が望まれていた.

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