Japanese
English
症例
ドレナージチューブ留置のまま腹腔鏡下天蓋切除を行った感染性肝囊胞の1例
A case of infected liver cyst treated by laparoscopic deroofing with the drainage tube left in the cyst
古元 克好
1
,
山岡 竜也
1
,
大江 正士郎
1
,
山口 真彦
1
K. Furumoto
1
,
R. Yamaoka
1
,
S. Oe
1
,
M. Yamaguchi
1
1康生会武田病院外科
キーワード:
感染性肝囊胞
,
腹腔鏡下天蓋切除
Keyword:
感染性肝囊胞
,
腹腔鏡下天蓋切除
pp.780-783
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_780
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はじめに 肝囊胞は通常は経過観察であるが,大きくて圧迫症状がある,出血,感染を伴うなどの有症状肝囊胞には経皮的囊胞ドレナージ(PTAD)といった治療が行われ,さらに再燃する場合には手術が選択される.腹腔鏡下天蓋切除術が主流であるが,通常はチューブによる術前の持続ドレナージは行わず,鏡視下でまず囊胞内容を吸引してから囊胞壁を切除する.今回われわれは,破裂を伴った感染性肝囊胞に対してチューブを留置して持続ドレナージしても濁った排液が続くため,チューブ留置のまま腹腔鏡下天蓋切除術を行った症例を報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019