特集 臓器損傷治療の工夫
【肝胆膵脾】
外傷性巨大脾囊胞に対する腹腔鏡下天蓋切除術
奥村 健児
1
,
奥村 祐生
1
,
川端 誠一
1
Kenji Okumura
1
,
Yuki Okumura
1
,
Seiichi Kawabata
1
1熊本市民病院小児外科
pp.192-194
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001100
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はじめに
脾囊胞は画像診断の進歩に伴い発見が増加している。比較的若年に多いとされ,左上腹部痛や消化器症状が出現することもあるが,外傷などを契機に偶発的に発見される場合もある。ドレナージなどの保存的治療がされることもあるが,巨大なものになると破裂の危険性があり外科的対応が必要になる場合も出てくる。治療法についてはまだコンセンサスが得られているものはないが,当科では腹腔鏡下の天蓋切除術を選択している。

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