Japanese
English
症例
メッシュプラグ法術後の両側再発鼠径ヘルニアに対して腹腔内観察を併用した単孔式totally extraperitoneal repair(TEP)法で修復した1例
A case of single-incision laparoscopic totally extraperitoneal repair for bilateral recurrent inguinal hernia after mesh plug repair
中原 裕次郎
1
,
若杉 正樹
2
,
長岡 慧
3
,
大島 聡
3
Y. Nakahara
1
,
M. Wakasugi
2
,
S. Nagaoka
3
,
S. Oshima
3
1大阪警察病院消化器外科
2大阪労災病院外科
3近畿中央病院外科
キーワード:
再発鼠径ヘルニア
,
TEP法
,
単孔式腹腔鏡手術
Keyword:
再発鼠径ヘルニア
,
TEP法
,
単孔式腹腔鏡手術
pp.776-779
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_776
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はじめに 成人鼠径ヘルニアに対する治療は,tension-freeの術式が標準治療となっている.なかでもメッシュプラグ法は,現在でも主流な治療法の一つである1).一方で,メッシュプラグ法術後の再発症例の報告も散見されている.再発症例に対する手術は一般的に難易度が高く,さまざまな治療法が行われている2)が,両側の再発鼠径ヘルニアに対する単孔式腹腔鏡下ヘルニア修復術の報告例は今まで認めていない.今回われわれは,メッシュプラグ法術後の両側再発鼠径ヘルニアに対して腹腔内観察を併用した単孔式totally extraperitoneal repair(TEP)で修復した1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019