Japanese
English
特集 自己血輸血の現状と将来展望
生体部分肝移植ドナーにおける自己血輸血
Autologous blood transfusion in living-related liver transplantation donor
池上 俊彦
1
,
橋倉 泰彦
1
,
窪田 達也
1
,
浦田 浩一
1
,
三輪 史郎
1
,
寺田 克
1
,
宮川 眞一
1
,
川崎 誠治
1
Toshihiko IKEGAMI
1
1信州大学医学部第1外科
キーワード:
生体部分肝移植
,
ドナー
,
自己血貯血
Keyword:
生体部分肝移植
,
ドナー
,
自己血貯血
pp.321-324
発行日 1998年3月20日
Published Date 1998/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903128
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生体部分肝移植においてドナーの安全性の確保は最も優先される事項の一つである.この目的のために信州大学では,生体部分肝移植ドナーの術前貯血式自己血輸血を行うこととし,これまで実施してきた.目標貯血量は,切除範囲が外側区域ないし拡大外側区域の例で全血400ml,血漿2,000ml,左葉切除では全血800ml,血漿3,000mlとし,これまで行った生体部分肝移植例ドナーでは全例自己血輸血のみで対処できた.自己血輸血に伴う合併症は軽微であった.生体部分肝移植ドナーにおいてはGVHDや感染を防ぐために可能なかぎり自己血輸血を行うべきである.
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