Japanese
English
症例
電解質喪失症候群を呈した直腸巨大絨毛腫瘍に対し腹腔鏡下低位前方切除術を施行した1例
A case of laparoscopic low anterior resection for giant villous tumor of the rectum with electrolyte depletion syndrome
内藤 慶
1
,
宮川 公治
1
,
石原 陽介
1
,
藤 信明
1
K. Naito
1
,
K. Miyagawa
1
,
Y. Ishihara
1
,
N. Fuji
1
1済生会京都府病院外科
キーワード:
直腸絨毛腫瘍
,
電解質喪失症候群
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
直腸絨毛腫瘍
,
電解質喪失症候群
,
腹腔鏡下手術
pp.171-175
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_171
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はじめに 直腸絨毛腫瘍は比較的まれな疾患であるが,しばしば巨大化して多量の粘液を産生し,脱水や電解質異常といった電解質喪失症候群(electrolyte depletion syndrome:EDS)と呼ばれる病態をきたすことが知られている.われわれはこれまでにEDSを呈した直腸絨毛腫瘍に対して腹腔鏡下直腸切断術を施行した1例を報告したが1),今回さらにEDSを呈した直腸絨毛腫瘍に対して腹腔鏡下に肛門温存術式を施行した1例を経験したため,その術式の有用性につき文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019