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特集 門脈圧亢進症の最新情報
4.門脈圧亢進症に対する治療の工夫
-2)良性門脈狭窄に対するハイブリッドアンギオ室を用いたステント挿入術
Stent placement for benign portal vein stenosis in a hybrid operating room
國土 貴嗣
1
,
澤井 大和
1
,
阪本 良弘
2
,
高尾 英正
3
,
長谷川 潔
3
T. Kokudo
1
,
Y. Sawai
1
,
Y. Sakamoto
2
,
H. Takao
3
,
K. Hasegawa
3
1東京大学肝胆膵外科,人工臓器移植外科
2杏林大学消化器・一般外科
3東京大学
キーワード:
膵頭十二指腸切除
,
門脈狭窄
,
ハイブリッドアンギオ室
Keyword:
膵頭十二指腸切除
,
門脈狭窄
,
ハイブリッドアンギオ室
pp.146-149
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_146
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良性の門脈狭窄は肝胆膵外科領域の手術のまれな術後合併症であるが,狭窄が高度な症例では消化管出血など致命的な合併症を引き起こす.術後の癒着により門脈狭窄部への直接のアプローチは困難である場合が多く,門脈ステント留置術のよい適応である.経皮経肝的なアプローチが困難であり,手術室での小開腹下経回結腸静脈アプローチを行う必要がある場合は,ハイブリッドアンギオ室での高解像度digital subtraction angiography(DSA)画像が手技の完遂に有用な可能性がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019