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特集 肝胆膵領域における低侵襲手術
13.膵切除における低侵襲とは―開腹手術の立場から
Feasibility of minimally invasive pancreatectomy from a viewpoint of an open surgeon
三瀬 祥弘
1
,
齋浦 明夫
1
Y. Mise
1
,
A. Saiura
1
1順天堂大学肝・胆・膵外科
キーワード:
低侵襲膵切除
,
腹腔鏡下膵切除
,
ロボット支援膵切除
Keyword:
低侵襲膵切除
,
腹腔鏡下膵切除
,
ロボット支援膵切除
pp.1275-1280
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1275
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開腹手術を行ってきた外科医からみても,手技の定型化と手術チームの連携強化で,安定した腹腔鏡下膵体尾部切除の実現は可能と考える.しかし膵頭十二指腸切除(PD)の鏡視下再建は,膵管径など患者因子への対応がむずかしく,万人が行える手技ではない.症例の集約化とロボット手術が,低侵襲PD普及の鍵となる.過渡期ともいえる現在,低侵襲膵切除が患者にとって最良の手技なのか,自分と組織の技量を見極め判断する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019