Japanese
English
特集 腹膜と腹水を究める―新しい考え方と治療法
1.肝疾患における腹水(胸水)の発生機序とその対策
The development mechanisms and the management of hepatic ascites and hydrothorax
瓦谷 英人
1
,
吉治 仁志
1
H. Kawaratani
1
,
H. Yoshiji
1
1奈良県立医科大学第3内科(消化器・内分泌代謝内科)
キーワード:
肝性腹水
,
肝性胸水
,
門脈圧亢進
,
tolvaptan
Keyword:
肝性腹水
,
肝性胸水
,
門脈圧亢進
,
tolvaptan
pp.593-597
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_593
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慢性肝疾患の診察において,肝硬変に伴う腹水症例をしばしば経験する.以前はNa排泄型の利尿薬が治療の中心であったが,水利尿薬であるtolvaptanが2015年9月に肝性腹水に適応になって以後,肝性腹水の治療が激変した.腹水治療のフローチャートが日本消化器病学会の肝硬変診療ガイドライン改訂第2版に記載されている.本稿では,肝性腹水・胸水の発症機序やそのマネジメントなどについてガイドラインを中心に概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018