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特集 外科医が知っておくべき最新のゲノム医療
II. 各論
7.膵癌のゲノム医療
Genome medicine for pancreatic cancer
古川 徹
1
T. Furukawa
1
1東北大学病理形態学
キーワード:
膵管癌
,
ゲノム
,
遺伝子変異
,
薬剤
Keyword:
膵管癌
,
ゲノム
,
遺伝子変異
,
薬剤
pp.1234-1238
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1234
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膵癌ではKRAS,TP53,CDKN2A,SMAD4,RNF43,ARID1A,TGFBR2,GNAS,RREB1,PBRM1,MLL3/KMT2C,MLL4/KMT2B,KDM6Aの異常が比較的よく認められる.ゲノム医療に関して膵癌に特異的な異常は明らかには示されていないものの,全腫瘍に共通の性質であるミスマッチ修復関連遺伝子,BRCA群遺伝子の異常と化学療法感受性の関連性は膵癌にも適応となることが示唆される.また,膵癌でよく用いられるpaclitaxelの副作用,irinotecanの効果については患者のgenotypeが関係することが知られている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018