特集 ゲノム時代の生殖内分泌学
ゲノムと子宮内膜症
吉原 弘祐
1
,
榎本 隆之
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科産婦人科講師(研究准教授)
2新潟大学大学院医歯学総合研究科産婦人科主任教授
キーワード:
ゲノム
,
子宮内膜症
,
癌関連遺伝子
,
遺伝子変異
Keyword:
ゲノム
,
子宮内膜症
,
癌関連遺伝子
,
遺伝子変異
pp.27-30
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.28.02_0027-0030
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子宮内膜症上皮は,摘出された卵巣内膜症性囊腫の限られた領域にしか存在しないことが多く,これまで子宮内膜症に対するゲノム解析は困難であった。近年,シークエンス技術革新とレーザーマイクロダイセクションによる子宮内膜症上皮の適切なサンプリングにより,子宮内膜症のゲノム異常が同定された。特に良性腫瘍である子宮内膜症に,癌関連遺伝子変異が高頻度に存在することが明らかになっており,今後,子宮内膜症のゲノム異常に注目した病態解明が進むだろう。「KEY WORDS」ゲノム,子宮内膜症,癌関連遺伝子,遺伝子変異
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