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特集 外科医が知っておくべき最新のゲノム医療
II. 各論
6.胆道癌のゲノム医療
Genome medicine for biliary tract cancer
柴田 龍弘
1
T. Shibata
1
1東京大学医科学研究所ゲノム医科学分野/国立がん研究センターがんゲノミクス研究分野
キーワード:
FGFR融合遺伝子
,
免疫チェックポイント分子
,
リキッドバイオプシー
Keyword:
FGFR融合遺伝子
,
免疫チェックポイント分子
,
リキッドバイオプシー
pp.1228-1233
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1228
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大規模な胆道癌症例解析から,FGFR2キナーゼ関連融合遺伝子や免疫チェックポイント分子を含め,ドライバー遺伝子の全体像と複数の有望な治療標的が明らかになった.一方,症例ごとにドライバー遺伝子の多様性がみられることから,症例層別化が効果的な治療選択において必須である.また治療後増悪例における治療抵抗性変異の腫瘍内多様性が明らかとなり,リキッドバイオプシーも重要である.今後胆道癌について重要なドライバー遺伝子異常に応じて治療法を個別化し,また経時的なモニタリングによって治療を最適化していく「ゲノム医療」がすすむことが期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2018