Japanese
English
症例
後腹膜鏡下腎摘出後の内ヘルニアによる絞扼性腸閉塞に対し腹腔鏡下腸閉塞解除術を施行した1例
A case of strangulated intestinal obstruction treated by laparoscopic surgery that was caused by internal hernia through an abdominal adhesion after retroperitoneoscopic nephrectomy
伊禮 俊充
1
,
高橋 元
1
,
瀬尾 信吾
1
,
尾上 隆司
1
,
清水 洋祐
1
,
田代 裕尊
1
T. Irei
1
,
G. Takahashi
1
,
S. Seo
1
,
K. Onoe
1
,
Y. Shimizu
1
,
H. Tashiro
1
1呉医療センター・中国がんセンター外科
キーワード:
内ヘルニア
,
絞扼性腸閉塞
,
腹腔鏡下腸閉塞解除術
Keyword:
内ヘルニア
,
絞扼性腸閉塞
,
腹腔鏡下腸閉塞解除術
pp.1183-1186
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1183
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに 内ヘルニアは開腹歴のない腸閉塞の一因であり,まれではあるが緊急性を要することもある重要な病態である.内ヘルニアの原因としては生理的間隙を原因とする場合(狭義の内ヘルニア)と,開腹手術などで生じる後天的な腹腔内の癒着などに起因する場合(広義の内ヘルニア)があるが,後腹膜鏡下手術後に腹腔内に癒着を生じ,内ヘルニアを発症することはまれである.このたびわれわれは,後腹膜鏡下腎摘出後の腹腔内の癒着を原因とするまれな形態を呈した内ヘルニアによる絞扼性腸閉塞に対し,腹腔鏡下腸閉塞解除術を施行しえた症例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018