特集 外科手術器具の理論と使用法
Ⅴ.トロカール・開創器
開腹による腹部手術に用いる開創器
岡住 慎一
1
1東邦大学医療センター佐倉病院外科
キーワード:
開腹手術
,
開創器
,
SSI
Keyword:
SSI
pp.1214-1218
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1214
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近代の外科の黎明とされる1879年Péanによる胃切除の開始,1881年Billrothによる成功の時代から,外科手術の視野を確保し助手の負担を効率化する開創器の開発はさまざまな工夫を重ね現在にいたっている.それは術式の進歩,周術期管理法の進歩と並行して,手術成績の向上を目的とした重要な分野となっている.本稿では,現在主として消化器外科領域において使用されている器械と用途を供覧し,今後の方向性を考察する.
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