特集 外科の近未来 ──1,000号記念
外科におけるprecision medicine
-遺伝子診断と化学療法の近未来
原口 直紹
1
,
高橋 秀和
1
,
三吉 範克
1
,
畑 泰司
1
,
松田 宙
1
,
山本 浩文
2
,
水島 恒和
3
,
土岐 祐一郎
1
,
森 正樹
1
1大阪大学消化器外科
2大阪大学分子病理学
3大阪大学炎症性腸疾患治療学寄附講座
キーワード:
precision medicine
,
消化器癌
,
ゲノム医療
Keyword:
precision medicine
pp.1018-1022
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1018
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年の遺伝子解析技術と情報処理技術の顕著なる躍進は,遺伝子情報に基づいた医療の実践を実現可能な領域まで押し上げており,一部は実際に臨床へ反映され始めている.加えて,近年の分子標的薬の急速な開発や,疾患のターゲット遺伝子の同定は,疾患分類の新しい細分化を要求しており,従来の病理組織学的分類を補完するようなゲノム情報に沿った疾患分類を提唱するようになってきている.現在,全世界でゲノム医療推進に向けた取り組みが行われているが,解決すべき課題も多く残されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2017