Japanese
English
小児整形外科up-to-date Ⅳ.下肢疾患
1.発育性股関節形成不全
1)画像評価
MRIを活用した発育性股関節形成不全の多角的評価
Multifaceted assessment of developmental dysplasia of the hip utilizing magnetic resonane imaging
塚越 祐太
1
,
鎌田 浩史
1
,
山崎 正志
1
Y. Tsukagoshi
1
,
H. Kamada
1
,
M. Yamazaki
1
1筑波大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., University of Tsukuba, Tsukuba
キーワード:
DDH
,
acetabular dysplasia
,
cartilage
,
MRI
,
child
Keyword:
DDH
,
acetabular dysplasia
,
cartilage
,
MRI
,
child
pp.112-116
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei85_112
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は じ め に
MRIは軟部組織の描出に優れ,整形外科領域では軟骨,神経,靱帯,関節唇,筋などの評価に有用である.わが国は人口あたりのMRI保有台数が世界一であり1),古くから診療において積極的に活用されてきた.われわれも乳幼児期の発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip:DDH)の軟骨形態や軟部組織に着目し,本誌においてMRIの有用性を報告した2).股関節単純X線像のみの評価では幼児期に将来の寛骨臼形態を予測することは不可能であるが3),MRIでの軟骨形態評価などにより,幼児期に将来の寛骨臼形態を予測できるとする報告が散見されてきている.われわれはDDH診療において積極的にMRIを活用し,多角的な評価を行ってきた.得られる情報とその活用方法を文献的考察も加えて紹介する.
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