Japanese
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人工関節における進歩 Ⅳ.各種人工関節置換術の各種アプローチ
3.人工膝関節置換術
関節内センサによる外反膝に対する外側アプローチの有効性の検証
Verification of lateral approach for valgus knee using intra-articular sensor
中村 卓司
1
,
高松 諒
1
,
青木 秀之
1
,
高橋 寛
1
T. Nakamura
1
,
R. Takamatsu
1
,
H. Aoki
1
,
H. Takahashi
1
1東邦大学整形外科(大森)
1Dept. of Orthop. Surg., Toho University, Tokyo
キーワード:
TKA
,
intra-articular sensor
,
valgus knee
Keyword:
TKA
,
intra-articular sensor
,
valgus knee
pp.90-94
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei83_90
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は じ め に
人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)で優れた臨床成績を得るためには,良好な軟部組織バランスを獲得することが重要であることに異論はない.外反膝は内反膝と比べて発生頻度が少なく1,2),また解剖学的な特徴が大きく異なることから,良好な軟部組織バランスを獲得することは必ずしも容易ではない.外反膝に対する手術手技は大きく内側アプローチと外側アプローチに分けられるが,外側アプローチは病巣部を直視下に展開することができるため,軟部組織バランスの獲得に優れていると考えられる.
われわれは,外反膝に対し外側アプローチで施行したTKAの術中軟部組織バランスを関節内センサで計測し,軟部組織バランス獲得に関する外側アプローチの有効性を検証したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023