Japanese
English
骨粗鬆症と骨粗鬆症関連骨折に対する診断と治療 Ⅱ.薬物治療
デノスマブ治療時に使用するビタミンD製剤の違いによる骨代謝の変化
-――活性型ビタミンDと天然型ビタミンD使用時の違い
Changes in bone metabolism due to differences in vitamin D preparations used during treatment with denosumab
萩原 義信
1
,
金 民世
1
,
蓮江 文男
1
,
寺門 淳
1
Y. Hagihara
1
,
T. Kon
1
,
F. Hasue
1
,
A. Terakado
1
1北千葉整形外科
1Kitachiba Orthopaedic Clinic, Chiba
キーワード:
osteoporosis
,
denosumab
,
bone metabolism
,
vitamin D
,
BMD
Keyword:
osteoporosis
,
denosumab
,
bone metabolism
,
vitamin D
,
BMD
pp.66-68
発行日 2020年10月31日
Published Date 2020/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei78_66
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は じ め に
骨粗鬆症治療薬はそのメカニズムから骨吸収抑制剤と骨形成促進剤とに分類される.骨吸収抑制剤のデノスマブは破骨細胞分化を抑制することで骨吸収抑制効果を示す1).この薬剤投与時の副作用には低カルシウム(Ca)血症発現があり,その防止のためCa/天然ビタミンD3/マグネシウム(Mg)配合剤(沈降炭酸カルシウム・コレカルシフェロール・炭酸マグネシウム配合)内服がすすめられている1).
本研究では,低Ca血症防止のため投与されたビタミンDが天然型であるか活性型であるかで骨代謝,特に骨密度(bone mineral density:BMD)に及ぼす影響が異なるかを検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020