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しびれ・痛みに対する整形外科診療の進歩 Ⅰ.総 論
1.薬物療法
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の使用方法
-――効果は抑うつの有無により影響するか
How to use serotonin-norepinephrine reuptake inhibitor;Whether or not depression affects the effect
鉄永 倫子
1
,
鉄永 智紀
1
,
西田 圭一郎
1
,
尾﨑 敏文
1
T. Tetsunaga
1
,
T. Tetsunaga
1
,
K. Nishida
1
,
T. Ozaki
1
1岡山大学病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Okayama University Hospital, Okayama
キーワード:
SNRI
,
depression
,
chronic low back pain
,
osteoarthritis
,
diabetic neuropathy
Keyword:
SNRI
,
depression
,
chronic low back pain
,
osteoarthritis
,
diabetic neuropathy
pp.23-26
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei74_23
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は じ め に
運動器に関連する痛みのコントロールにおいては,いかに痛みを記憶させないよう適切な時期に適切な量の薬物療法によるコントロールを行うかが重要となる.近年,神経障害性疼痛におけるプレガバリン,慢性腰痛,変形性関節症に伴う疼痛に適用となったデュロキセチン,治療困難な中等度~高度の慢性疼痛に対する弱オピオイドにより,NSAIDsが主体であった疼痛コントロールに選択肢が広がった.われわれは,抗うつ薬として承認されたセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるデュロキセチンが疼痛治療薬としてどのように使用され効果を得ているか自験例を含め紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018