Japanese
English
しびれ・痛みに対する整形外科診療の進歩 Ⅱ.疾患・病態別の診断・治療
5.診断法
末梢神経障害に対する電気生理学的検査への超音波ガイドの応用
Ultrasound-guided electrophysiological study for peripheral nerve injury
仲野 春樹
1
,
佐浦 隆一
1
H. Nakano
1
,
R. Saura
1
1大阪医科大学総合医学講座リハビリテーション医学
1Dept. of Rehabilitation Medicine, Osaka Medical College, Takatsuki
キーワード:
ultrasound
,
electromyography
,
peripheral nerve injury
Keyword:
ultrasound
,
electromyography
,
peripheral nerve injury
pp.197-200
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei74_197
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は じ め に
針筋電図と神経伝導検査は,末梢神経障害の診断に用いられる電気生理学的検査である.針筋電図は障害部位の鑑別や随意収縮の有無の検索に,神経伝導検査は病態の局在や重症度の評価に実施される.しかし,両者の検査は測定対象の神経や筋肉が表層に位置する場合は施行しやすいが,深層にある場合は施行がむずかしい.
近年,超音波検査は解像度が向上し,神経や筋肉を鮮明に描出できるようになった.そこで,筆者らは電気生理学的検査を行う際に正確性を向上させるために,超音波ガイドを用いて神経や筋肉を描出しながら検査を実施している.
今回,針筋電図および針電極を用いた神経伝導検査(神経近接法)における超音波ガイドの具体的使用法を紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018