Japanese
English
しびれ・痛みに対する整形外科診療の進歩 Ⅱ.疾患・病態別の診断・治療
2.腰椎
脊椎領域におけるサルコペニア(加齢性筋肉減少症)
Sarcopenia in the spine
木下 英幸
1
,
稲毛 一秀
2
,
折田 純久
2
,
江口 和
3
,
藤本 和輝
4
,
大鳥 精司
2
H. Kinoshita
1
,
K. Inage
2
,
S. Orita
2
,
Y. Eguchi
3
,
K. Fujimoto
4
,
S. Ohtori
2
1千葉県がんセンター整形外科
2千葉大学大学院整形外科
3下志津病院整形外科
4千葉済生会習志野病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Chiba Cancer Center, Chiba
キーワード:
osteoporosis
,
sarcopenia
,
low back pain
,
spinal alignment
Keyword:
osteoporosis
,
sarcopenia
,
low back pain
,
spinal alignment
pp.132-135
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei74_132
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は じ め に
サルコペニア(加齢性筋肉減少症)は,加齢に伴う骨格筋量・筋力の低下と定義され,身体活動能力や生活の質(quality of life:QOL)の低下をもたらし,死亡のリスクを高めることが報告されており,近年整形外科でも関心の高い病態である.痛みと筋萎縮の関連の報告も散見され,われわれ痛み診療に従事する医師にとってサルコペニアの概念や機序,治療を正確に理解することは,診断および治療の観点から非常に重要である.本稿ではサルコペニアの概念,脊椎におけるサルコペニアの病態,さらに最新の研究や治療について概説する.
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