足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 足部の変形・障害 リウマチ足 関節リウマチ前足部障害に対する関節温存手術の長・中期成績
宇佐見 則夫
1
,
池澤 裕子
,
高鳥 尚子
,
山田 隆宏
,
芦田 利男
,
平石 英一
1うさみ整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節リウマチ
,
骨切り術
,
内固定法
,
足の形態異常
,
前足部
,
治療成績
,
関節包解離術
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Fracture Fixation, Internal
,
Forefoot, Human
,
Foot Deformities
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Treatment Outcome
,
Joint Capsule Release
pp.73-77
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297869
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関節リウマチ(RA)性前足部障害に対して関節温存手術を行った122例(手術時平均年齢67歳)の治療成績について検討した。平均経過観察期間5年7ヵ月の結果、疼痛または再変形のため再手術を行ったのは1例のみであった。歩行時痛は全例で手術前より改善したが、足趾変形については本法施行初期の2年間に行った3例で再変形や胼胝形成がみられた。靴装着に関しては98%で市販靴の装着が可能になった。尚、感染を生じた例はなく、1例で創の縫合不全を生じた。以上、今回の検討からRAコントロールが良好であった場合には、長期にわたり歩行・靴装着・ADLなど安定した術後成績が期待できると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016