変形性膝関節症の診断と治療
診断・評価の進歩 歩行解析 変形性膝関節症の歩行解析 モーションキャプチャーシステムの疫学調査への応用
古賀 寛
1
,
大森 豪
,
西野 勝敏
,
古賀 良生
,
遠藤 直人
1新潟大学 大学院整形外科
キーワード:
膝関節
,
分散分析
,
変形性膝関節症
,
関節角度測定
,
患者重症度
,
歩行分析
,
松代町
Keyword:
Analysis of Variance
,
Knee Joint
,
Osteoarthritis, Knee
,
Arthrometry, Articular
,
Patient Acuity
pp.80-82
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264374
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変形性膝関節症(膝OA)の歩行解析におけるモーションキャプチャーシステムの疫学調査への応用について検討した。第7回松代膝検診を受診し、歩行解析を行った115例230膝を対象とした。膝OAのないN群における歩行周期の0~50%の最大屈曲角度は、男性18.3±5.5°、女性16.2±5.9°、0~100%では、60.0±5.1°、59.6±5.6°、屈曲角度レンジは57.2±4.5°、58.2±5.4°であった。女性では全ての項目でgradeの進行に従って有意に減少し、男性では全ての項目でgradeの進行に伴い平均値は減少したが、0~50%の最大屈曲角度は、N群とmild群、mild群とsevere群、0~100%の最大屈曲角度と屈伸角度のレンジのmild群とsevere群の間に有意差は認められなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015