小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 股関節疾患 Salter骨盤骨切り術におけるT-sawの応用
中村 吉秀
1
,
木村 政一
1国民健康保険五所川原市立西北中央病院 整形外科
キーワード:
寛骨臼
,
股関節
,
股関節脱臼-先天性
,
骨盤骨
,
治療成績
,
超音波外科
,
Riemenbuegel装具
,
臼蓋形成不全
,
骨盤骨切り術
Keyword:
Acetabulum
,
Hip Dislocation, Congenital
,
Hip Joint
,
Pelvic Bones
,
Treatment Outcome
,
Ultrasonic Surgical Procedures
pp.124-128
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039860
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発育性股関節形成不全の遺残性亜脱臼、臼蓋形成不全に対してT-sawによるSalter骨盤骨切り術を行った13例の治療成績について検討した。男児1例、女児12例で、手術時平均5歳、平均経過観察期間は3.4年であった。その結果、術前の臼蓋角、Sharp角はそれぞれ36°、54°であったが、術後は21°、45°に改善し、最終調査時では19°、44°と良好に維持された。CE角も術前-5°から術後17°、最終調査時20°に改善した。最終調査時のSeverin分類はgroup Iが8例、group IIが1例、group IIIが4例であった。手術による合併症は認めず、骨癒合不良例や遷延例もみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013