小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
保存的治療の進歩 頸椎 環軸関節回旋位固定に対する牽引治療
日下部 浩
1
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 整形外科
キーワード:
環軸関節
,
頸椎
,
牽引(整形外科)
,
X線CT
,
三次元イメージング
,
環軸関節回旋位固定
,
頸椎装具
Keyword:
Atlanto-Axial Joint
,
Cervical Vertebrae
,
Traction
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.56-62
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039849
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環軸関節回旋位固定17例に対して牽引治療を行い、その治療成績を動的CTおよび3D-CTを用いて評価した。年齢は平均8.0歳で、平均経過観察期間は25.3ヵ月であった。その結果、頸部痛およびcock-robin頭位は全例で消失した。3D-CT上の関節突起の変形は、重症で治療前罹病期間が長いほど大きかった。関節突起の変形により環椎軸椎間の回旋角度が減少したが、一方で安定した整復位も得られていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013