運動器疾患の画像診断
X線診断 その他 近傍の骨変化を伴う筋肉内血管腫(骨表面血管腫)
中島 浩敦
1
,
吉田 雅博
,
宮本 健太郎
1愛知県がんセンター愛知病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
血管腫
,
MRI
,
X線CT
,
免疫組織化学
,
下腿筋
Keyword:
Hemangioma
,
Immunohistochemistry
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Muscle, Skeletal
pp.23-27
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043374
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筋肉内血管腫が骨に近接して発生した場合、骨に様々な変化がみられることがあるが、そのようなケースは稀である。このため、単純X線で骨膜反応や骨皮質の変化を認めた場合には骨折や骨形成性の骨腫瘍などと誤診されてしまうことがある。著者等は、このようなsurface-based hemangioma of bone(骨表面血管腫)の2例を経験したので、文献的考察を加えて報告した。症例は18歳と16歳の女性、罹患部位はいずれも下腿で、単純X線では両例とも脛骨骨幹部骨皮質の肥厚を認めた。症例1では前医で「骨外腫瘍を伴った悪性骨腫瘍」と誤診され、症例2では「原因不明の骨膜炎」として5年以上経過観察されていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012