難治性骨折に対する治療
難治性骨折の治療(各論) 下肢骨折 大腿骨複合骨折の治療成績
伴 光正
1
,
松村 福広
,
星野 雄一
1自治医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
交通事故
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
大腿骨骨折
,
治療成績
,
骨折-多発性
Keyword:
Accidents, Traffic
,
Fractures, Multiple
,
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Femoral Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Treatment Outcome
pp.169-173
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339596
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大腿骨複合骨折の26例26骨折(男24例、女2例)を対象に治療成績について検討した。受傷原因は交通事故24例、転落1例、労災1例で、多発外傷、多発骨折はそれぞれ12例ずつであり、大腿骨骨幹部・顆部が開放骨折であったものは7例であった。治療方法は、近位群17例に対してreconstruction nailを13例に、逆行性髄内釘+近位ピンニングを3例に、骨幹部プレート+CCHSを1例に行った。遠位群9例に対しては逆行性髄内釘を5例に、順行性髄内釘を2例に、順行性髄内釘+顆部スクリューを1例に、ガンマタイプ+顆部プレートを1例に施行した。治療成績はexcellent 8例、good 5例、acceptable 7例、poor 6例であった。成績不良の内訳は、大腿骨頸部偽関節と骨幹部偽関節による大腿部痛がそれぞれ1例、粉砕のため3cmの脚長差が出たもの1例、変形性膝関節症が進行したものが2例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012