創外固定の原理と応用 基礎から新しい臨床展開まで
各種創外固定法の特徴 単支柱 単支柱型創外固定器を用いたcenter of rotation of angulation(CORA)法による変形矯正
友永 真人
1
,
中瀬 尚長
,
北野 元裕
,
渋谷 高明
,
河井 秀夫
,
上田 孝文
1大阪大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
外固定器
,
足の形態異常
,
内反足
,
軟骨無形成症
Keyword:
Achondroplasia
,
Clubfoot
,
Foot Deformities
,
Radiography
,
External Fixators
pp.50-56
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009181709
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単支柱型創外固定器EBI DynaFix Rail Deformity Systemを用いて下肢の変形矯正を行った5例7肢(男1例・女4例・14~53歳)の成績を報告した。手術手技は、術前にcenter of rotation of angulationを求めておき、小皮切で骨切り後、A-クランプの回転中心をできる限り変形角の二等分線(ACA)上にセットし、ハーフピンを刺入して術中一期的に角状変形を矯正した。A-クランプをACA上に設置できない場合は、T-クランプを用いて軸偏位を矯正した。経過観察期間191~1954日で、矯正角度は8~20°であった。骨延長が必要な症例では矯正後に最大9.0cm延長し、創外固定装着期間は161~398日で、2肢はA-クランプとT-クランプの両方を用いた。全例ほぼ予定した矯正角度が得られたが、1例でピン刺入部の深部感染を生じ、仮骨の十分な成熟を待たずに抜釘したため、延長仮骨の3°の内反変形を生じた。その他、一過性の近傍関節可動域制限を全例に認めたが、最終的な制限はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009