創外固定の原理と応用 基礎から新しい臨床展開まで
各種創外固定法の特徴 単支柱 橈側刺入型ノンブリッジング創外固定器のバイオメカニクス
戸部 正博
1
,
金子 和夫
,
岩瀬 秀明
1東邦大学 整形外科学第2講座
キーワード:
外固定器
,
骨折
,
骨折固定法
,
骨ワイヤー
,
人体模型
,
骨欠損
Keyword:
Bone Wires
,
Fracture Fixation
,
Manikins
,
External Fixators
,
Fractures, Bone
pp.40-45
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009181707
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ノンブリッジング創外固定器F-Wrist System(FW)に対してHiprox樹脂性骨モデルを用いた力学的試験を行い、Poing Fix創外固定器(PF)、Ace Colles創外固定器(AC)、Small T-Plate(TP)と比較した。4点曲げ試験の結果は、FW 2.1N/m2、TP 4.65N/m2、PF 6.31N/m2、AC 0.95N/m2で、FWはPFやTPよりも強度が劣っていた。ねじり試験は、FW 1.1Nm2/rad、TP 1.25Nm2/rad、PF 2.25Nm2/rad、AC 1.76Nm2/radで、FWは他の創外固定器よりも若干劣っていた。圧縮試験は、FW 12.3N/mm、TP 113N/mm、PF 31.9N/mm、AC 35.1N/mmで、FWはTPの1/9、他の創外固定器の1/3であった。圧縮試験時の骨片間の軸方向変位をΩ型ゲージで計測したところ、変位量は各インプラント装着側に比較して反対側の方が大きく、骨モデルはインプラント側に凸に歪んだ。その軸転位角度(×10^-2 degree/N)はFW 0.05、TP 3.48、PF 1.7、AC 4.66であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009