上肢の外科 最近の進歩
肘関節疾患の治療 上腕骨上顆炎の新たな治療法 上腕骨外側上顆炎に対するNirschl法の治療成績
岡田 正人
1
,
前岡 勇人
,
廣村 健太郎
,
高田 成基
,
福井 清数
,
松本 忠美
1金沢医科大学 整形外科
キーワード:
肘関節
,
テニス肘
,
免疫組織化学
,
治療成績
Keyword:
Elbow Joint
,
Immunohistochemistry
,
Tennis Elbow
,
Treatment Outcome
pp.123-128
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019962
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
保存的治療に抵抗する上腕骨外側上顆炎に対してNirschl法を施行し術後1年以上経過観察しえた38例40肘の成績を報告した。男性23例、女性15例、罹病期間は6ヵ月~5年6ヵ月(平均2年8ヵ月)、手術時年齢は30~70歳(平均46歳)であった。治療成績はNirschlらの判定基準でexcellent 19肘、good 17肘、fair 3肘、failure 1肘であり、good以上が90%を占めた。著者等が行っている手術方法を以下の手順に従って解説した。1)皮切。2)深筋膜の露出。3)深筋膜の切開。4)短橈側手根伸筋の露出。5)短橈側手根伸筋の切除。6)外側上顆の皮質むき手術。7)外側上顆のドリリング。
©Nankodo Co., Ltd., 2008