透析診療のリスク・セーフティマネジメント
転倒のリスクアセスメントと対策
大平 整爾
1
,
伊丹 儀友
1札幌北クリニック
キーワード:
筋骨格系疾患
,
血液透析
,
事故防止
,
腎不全-慢性
,
転倒・転落
,
低血圧
,
リスク評価
,
筋力増強訓練
,
筋肉減少症
Keyword:
Accident Prevention
,
Accidental Falls
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hypotension
,
Renal Dialysis
,
Musculoskeletal Diseases
,
Risk Assessment
,
Sarcopenia
pp.407-413
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014224442
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転倒の原因は,運動器(筋肉・靱帯・関節・骨・軟骨)および神経系の障害を主因とするが,その背景に栄養障害や衰弱がとくに高齢者では潜んでいる.ある種の薬剤はふらつきをもたらし,転倒の誘因となりうる.したがって,転倒予防の基本は,運動器と神経系機能の正常化と機能の訓練・維持にある.日常生活における転倒原因を分析すると,きわめてささいな事柄が上位を占めていることから,各人が日常の行動(移動)範囲の環境を安全なように整備することが肝要となる.骨折・転倒は65歳以上者が要介護状態に陥る原因の約10%を占めることを認識しなければならない.
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